小林賢太郎ソロパフォーマンス『 ポツネン 』の感想など

小林賢太郎の舞台ポツネン

『 ポツネン 』は、2005年に上演された小林賢太郎氏のソロライブ。
YouTubeでの配信を視聴しましたので、その感想などを書きとめておきたいと思います。


先日、『うるう』をYouTubeにて視聴してから「小林賢太郎」熱が再燃して『ポツネン』も視聴。
未体験の方には本当におすすめしたい作品です。お笑い好きの方というよりは、演劇好きな方の
方がはまるかもしれません。
私は「東京03」の舞台がとても好きなのですが、お笑いというより、限りなく演劇に近い
ところに魅力を感じているので、同じようなタイプの方には特におすすめです。


ネタバレしないように感想を書きたいと思いますが、そもそもとっても説明しずらい作品なので
中身にふれてもその後の視聴を楽しめるか否かにはあまり関係ないような気もします。
あのなんともいえない「ぞわぞわ」感、百聞は一見に如かず、です。

目次

Potsunen『 ポツネン 』の醸し出す雰囲気、オープニングからため息が出た。

まず、オープニングの映像や音楽から、私の好み過ぎました。美しくて、妖しくて、これから何を体験できるのかという期待がふくらみ、一気に非日常の世界へ。
頭を使うもの、身体をつかうもの、手を使うもの!本当に多才なんです。
特にハンドマイム。指ってあんなにしなやかに動けるの!?と思い、私もそれらしい動きをまねしてみましたが、
当然、動きません。つります!作品をもう観たという方々、みなさん、おそらくやってみましたよね?笑

この舞台はいくつかの演目に分かれています。「先生の電話」では、私はいつのまにか先生側の立場に立っていて、電話口の男にイライラ笑
「悪魔のキャベツら」での、多様な人格表現には笑いました!チャラそうな男、おじさん、体育会系男子、優しげな好青年など、衣装チェンジすることなく少しの小道具のみで演じ分けていきます。
「男のゲーム」では様々なスポーツの動きを、終始しなやかに身体を使って表現し、「アナグラムの穴」では頭を使って笑わせて、こういうのも文武両道というのかな。小林賢太郎、本当に不思議な人です。
「タングラムの壁」では、単純な図形による見立てから物語を紡ぎだす。そして行き着く最後のシーンは、とても美しくて。舞台の間、笑いはあれどずっと漂っていたほの暗さの原因が一点に集約されて正体を現し、そしてそこへ吸い込まれる感じ。ひとりの部屋で、変な声が出ました。
これは本当に観てよかったです!

次は2006に上演された「〇-maru-」を観る予定です。

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