2020年に表舞台からは引退した小林賢太郎氏の演劇作品、『うるう』がYouTubeに公開されています。 収益は、日本赤十字社を通じて令和6年能登半島地震の被災地に寄付されるそうです。気になっている方も多いのではないでしょうか?
小林賢太郎という人をはっきり認識したのがいつ頃だったかは定かではありませんが、テレビで放映されていたラーメンズの第16回公演『TXET』を観て心がざわついたのを覚えています。そこからいくつかの作品をさかのぼって観て、彼のソロライブであるLIVE POTSUNEN 2008『Drop』、2010『SPOT』を生で観ました。
今回、久しぶりに観た彼の舞台。観てよかった!少しでも気になっている方は、ぜひとも観るべき作品だと思います。
やっぱり気持ちがざわつく、小林賢太郎演劇作品『うるう』
2011年から2020年まで、四年に一度うるう年の時だけ上演されてきた舞台作品『うるう』
長い間彼から遠ざかっていた私は、このコンセプトを聞いただけでどきどきしました。絵、手品、歌など彼が得意とする様々なことがらを詰め込みながら、シンプルで美しい。そして彼は本当に、声がきれいですね!チェロの生演奏と舞台の融合にも、心をつかまれました。「足を悪くしてしまったから」というのが、引退の理由のひとつだったようですが身体の動きもしなやか。映像や小道具、舞台を創り出すひとつひとつも刺さりました。「ああ、私の好きな世界だなー」って。
ラスト前のわりと早い段階で、いわゆる「オチ」というものが分かってしまうのですが、これはあえて分かりやすくしているんだろうな。分かったうえで、その一点に向けて観るものたちが集中していく感じ。ああ、胸が苦しい。そして、初見の私には最後の最後まで「えっ!?」と思うようなしかけもあり。これは勘のいい方ならもっと早くに気づいていたと思われます。約二時間、いい時間を過ごせました。
YouTube「スタジオ コンテナ」チャンネルで、他の作品も公開中です
小林賢太郎のアトリエ、「スタジオコンテナ」のチャンネルでは他にも作品がUPされています。ひとつづつ観ていくのが楽しみです。そしてこちらも久しぶりのラーメンズの作品もゆっくり、楽しみたいと思います。
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